夜になると、同じことを何度も考えてしまう。
終わった会話を振り返っては、
「あの言い方でよかっただろうか」
と気になってしまう。
まだ起きていない未来を想像して不安になる。
休もうと思っていても頭が働き続けてしまい、気づけばぐったりしている。
そんな経験はありませんか?
「考えすぎる性格だから」
「もっと気楽になればいいのに」
そう言われることもありますが、実際にはそう簡単ではありません。
考えたくないのに考えてしまう。
止めたいのに止まらない。
それは意志が弱いからではなく、脳の防衛反応が働いているからかもしれません。
考えることで自分を守ってきた人たち
人は不安や危険を感じると、無意識に自分を守ろうとします。
ある人は行動します。
ある人は人に相談します。
そしてある人は「考える」ことで身を守ろうとします。
考えれば解決できる。
考えれば失敗を防げる。
考えれば傷つかずに済む。
そうやって人生を乗り越えてきた人ほど、脳は「考えること=安全」と学習します。
その結果、本来は休むべき場面でも思考が止まらなくなってしまうのです。
考えすぎには2つのパターンがある
パーソナリティーカラー理論では、考えすぎの背景にも異なるパターンがあると考えています。
① ブルータイプ|過去と手順のループ
ブルーの性質は、物事を深く考え、整理し、精度を高める力です。
この力が防衛モードになると、
「過去のあの時、別の選択をしていたら」
「もっと良いやり方があったのではないか」
と、変えられない過去や手順を何度も検証し続けます。
本来は分析力という才能ですが、防衛反応が強くなると終わりのない反省会になってしまいます。
② イエロータイプ|連想ゲームのループ
イエローの性質は、発想力や可能性を広げる力です。
この力が防衛モードになると、
「そういえばあの件は?」
「ということはこっちは?」
と次々に連想が広がります。
一つの出来事から複数の問題や可能性へ思考が飛び続けるため、脳が休まる暇がありません。
気づけば頭の中に大量のタブが開いているような状態になります。
大切なのは思考を止めることではない
考えすぎる人はよく
「考えないようにしよう」
と頑張ります。
しかし、防衛反応で起きている思考は、無理に止めようとしても止まりません。
大切なのは、
「今、自分の脳は何を守ろうとしているのだろう?」
と一歩引いて眺めることです。
過去を修正しようとしているのか。
未来の不安に備えようとしているのか。
人との関係を守ろうとしているのか。
まずは仕組みに気づくことが先です。
事実確認をしてみる
思考が止まらない時は、頭の中のストーリーと現実を分けてみることも役立ちます。
例えば、
「失敗したかもしれない」
と思った時。
本当に失敗したという事実はあるでしょうか。
「嫌われたかもしれない」
と思った時。
本当に嫌われたという証拠はあるでしょうか。
私たちの脳は、不安を感じると最悪の未来を先回りして想像します。
しかし、その多くはまだ起きていない出来事です。
考え続ける前に、一度だけ事実確認をしてみてください。
自分の色を知ることは、自分の守り方を知ること
考えすぎて疲れてしまう人の多くは、真面目で責任感があり、人生を一生懸命生きてきた人です。
だからこそ、自分を責める必要はありません。
まずは、
「私は何から身を守ろうとしているのだろう?」
と問いかけてみてください。
思考のクセを知ることは、自分の弱さを知ることではありません。
自分を守ってきた仕組みを理解することです。
その視点を持てるようになると、頭の中で鳴り続けていた警報は少しずつ静かになっていきます。
人によって防衛反応の現れ方は異なります。
「人に頼れない」「休めない」「好きなことがわからない」といった悩みも、実は同じ防衛反応の別の姿かもしれません。
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