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楽しそうに話したあと、急に不安になるあなたへ|イエローとブルーの性質から考える

人と話しているときは楽しい。

思いついたことを話したり、冗談を言ったり、その場の雰囲気に合わせて自然に会話が弾んだり。

ところが、家に帰って一人になった途端、急に不安になってしまう。

「あんなこと、言わなければよかったかな」

「ちょっとしゃべりすぎたかもしれない」

「相手は気を悪くしていなかったかな?」

そんなふうに、自分の言動を思い返しては、あれこれ考えてしまうことはありませんか?

その場では楽しかったはずなのに、あとから疲れたり、落ち込んだりする。

そんな経験が続くと、「私はどうして、こんなに気にしてしまうんだろう」と、自分の性格に問題があるように感じることもあるかもしれません。

でも、少し違う見方をしてみてほしいのです。

もしかすると、あなたの中には、思いついたことを素直に表現する性質と、自分の言動を振り返り、相手との関係を考える性質の両方があるのかもしれません。

今回は、パーソナリティーカラー理論のイエローとブルーという視点から、その特徴を考えてみたいと思います。

1.楽しく話しているときと、一人になったときでは、考えていることが違う

パーソナリティーカラー理論では、人の思考や行動の特徴を、色の性質を手がかりに読み解いていきます。

ここでは、イエローとブルーの性質に注目してみましょう。

イエローの性質:直感的に考え、自由に表現する

イエローには、直感的な発想や、思いついたことを行動や言葉に移していく性質があります。

会話の場面では、話しながら次の話題を思いついたり、その場の雰囲気に合わせて言葉が出てきたりすることがあります。

頭の中で一つひとつ確認してから話すというより、会話そのものを楽しみながら、自然に自分を表現していく。

そのため、周囲からは明るく、親しみやすく、話していて楽しい人だと思われることもあるでしょう。

本人にとっても、その時間は純粋に楽しいものです。

ところが、会話が終わると、今度は別のことを考え始める場合があります。

ブルーの性質:物事を整理し、振り返り、確認する

ブルーには、物事を整理して考えたり、筋道やルールを大切にしたり、自分の行動を振り返ったりする性質があります。

人との会話でも、話の内容や相手の反応を思い返しながら、自分の言動を確認することがあります。

「あの話は、あの人にとって不快ではなかっただろうか」

「もっと別の伝え方があったのではないか」

「自分の話ばかりしてしまったのではないか」

こうした振り返りは、コミュニケーションを見直すうえで役立つこともあります。

ただし、振り返りが長く続くと、実際に起きたことだけでなく、起きたかどうか分からないことまで考えてしまう場合があります。

相手が少し黙ったことを思い出して、「もしかして、あの発言が気に障ったのかな」と考える。

そのうち、確かな根拠がないまま、相手に嫌われたのではないかという不安が膨らんでいく。

楽しかった時間が、あとから苦しい記憶に変わってしまうのです。

2.イエローとブルーの両方を持っていると、こんなことが起こる

イエローとブルーの性質をあわせ持つ人は、会話中と会話後で、考え方が大きく変わることがあります。

会話中は、イエローの性質が表れ、直感的に楽しく話す。

ところが、一人になると、ブルーの性質が表れ、自分の言動を振り返り始める。

その結果、こんなギャップが生まれることがあります。

「楽しかったから、つい話しすぎた」

「話しているときは気にならなかったのに、あとから心配になった」

「自分では楽しく話していたつもりなのに、相手がどう思ったかが気になって仕方がない」

ここで大切なのは、イエローが悪いわけでも、ブルーが悪いわけでもないということです。

自分を表現することと、自分の言動を振り返ること。

どちらも、人と関わるうえで役立つ性質です。

ただ、その二つが自分の中にあり、場面によって強く表れる性質が変わると、自分でも戸惑うことがあるのです。

自由に話している自分と、あとから細かく振り返る自分。

どちらも自分なのに、まるで正反対の人のように感じられるかもしれません。

しかし、そこに気づくことができれば、「私はどうして、いつもこうなんだろう」と自分を責める以外の選択肢が生まれます。

3.気にしない人と、自分は何が違うのだろう?

自分の言動をあとから気にしてしまう人は、周囲を見て、こんなふうに思うことがあるかもしれません。

「あの人は、あんなに自由に話しているのに、どうして気にならないんだろう」

「私はいつまでも引きずっているのに、あの人はすぐに忘れてしまう」

けれど、人によって、物事の受け止め方や振り返り方は異なります。

同じ出来事でも、すぐに気持ちを切り替えられる人もいれば、あとからじっくり考える人もいます。

また、自分の言動を振り返ることが多いからといって、必ずしも相手への配慮が深いとは限りません。

自分がどう思われたかを気にしている場合もあれば、相手の気持ちを大切にしたいと思っている場合もあります。

その両方が重なっていることもあるでしょう。

パーソナリティーカラー理論で考えるときも、単純に「イエローが強い人は気にしない」「ブルーが強い人は反省する」と分けることはできません。

それぞれの性質がどのように組み合わさり、どんな場面で表れやすいのか。

そこに目を向けることで、その人ならではの思考や行動の特徴が見えてきます。

大切なのは、誰かと比較して、自分の性格を良い・悪いと評価することではありません。

自分がどんなときに楽しく話せて、どんなときに不安になりやすいのか。

その傾向を知ることが、自分との付き合い方を考える第一歩になります。

4.一人反省会が始まったときに、試してほしい3つのこと

では、人と会ったあとに自分の言動が気になってしまったら、どうすればよいのでしょうか。

ここでは、日常生活の中で試せる方法を3つ紹介します。

① 自分を責める前に、何を気にしているのかを確認する

「あんなことを言わなければよかった」と思ったとき、すぐに自分の言動を否定するのではなく、まずは何が気になっているのかを整理してみましょう。

例えば、

・相手の話を遮ってしまったことが気になる
・自分ばかり話していたように感じる
・相手の反応がいつもと違った気がする
・特に問題はなさそうだけれど、嫌われていないか心配

同じ「気になる」という感覚でも、その中身はさまざまです。

具体的に何が気になっているのかを言葉にすると、自分が何を心配しているのかが見えやすくなります。

② 実際に起きたことと、自分が想像していることを分ける

一人反省会が長引くときは、事実と想像が混ざっていることがあります。

例えば、

「相手が少し黙った」

これは、実際に見聞きしたことです。

一方で、

「私の話がつまらなかったから、黙ってしまったのだろう」

これは、その理由についての推測です。

相手が黙った理由は、話の内容が原因だったのかもしれませんし、別のことを考えていたのかもしれません。

その場の状況だけでは、判断できないこともあります。

そんなときは、「私はそう感じたけれど、本当にそうだったかは分からない」と考えてみてください。

不安を無理に打ち消す必要はありません。

ただ、自分が想像したことを、確定した事実として扱わないようにするのです。

③ 楽しかった自分まで否定しない

あとから不安になると、「どうしてあんなにしゃべってしまったんだろう」と、会話中の自分まで否定したくなることがあります。

でも、会話を楽しんでいたことと、あとから振り返ることは、両立してもよいのです。

楽しかったなら、楽しかったという気持ちを大切にしてもいい。

もし改善したいことが見つかったなら、次の機会に少し意識してみればいい。

例えば、「次は相手にも質問をしてみよう」「少しゆっくり話してみよう」と思うことは、自分を否定することとは違います。

振り返りは、自分を責めるためではなく、これからのコミュニケーションに生かすために行うもの。

そう考えられると、反省する時間との付き合い方も変わってくるかもしれません。

5.自分の中にある、異なる性質を理解する

私たちは、自分のことを一つの性格や特徴だけで説明しようとすることがあります。

明るい人。

慎重な人。

自由な人。

真面目な人。

けれど、実際の人間は、そんなに単純ではありません。

自由に表現する一面がありながら、細かいことが気になる一面もある。

思い立ったらすぐに行動できるのに、あとから何度も振り返ってしまう。

人と話すことが好きなのに、人と会ったあとは疲れてしまう。

こうした特徴は、必ずしも矛盾しているわけではありません。

異なる性質が一人の中に存在しているからこそ、場面によって違う反応が表れることもあるのです。

パーソナリティーカラー理論は、色を使って、そうした思考や行動の特徴を整理し、自分や相手への理解を深めるためのものです。

色だけで人のすべてが分かるわけではありません。

けれど、自分の中にある複数の性質に目を向けることで、今まで理解しにくかった自分の行動を、新しい視点から捉えられることがあります。

「私はどうして、こんなに面倒な性格なんだろう」

そう考えていたことも、

「私は、楽しく表現することも、あとから丁寧に振り返ることも大切にしているんだな」

と捉え直せるかもしれません。

自分を理解することは、自分を変えることだけが目的ではありません。

自分の特徴を知り、その特徴とどう付き合っていくかを考えることでもあります。

楽しく話す自分も、あとから考え込んでしまう自分も。

どちらか一方をなくそうとする前に、まずは、それぞれの性質がどんな場面で表れているのかを見てみませんか。

自分のことが少し分かるだけでも、自分への接し方は変えていけるのです。

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セラピストSue

Profile

セラピストSue

「なぜ、あの人はそう動くのか。」

色彩心理で、人の感情・性格・行動を構造から読み解いています。

対人支援25年以上。
アパレル販売・カラーセラピー・心理支援の現場を通して、 「人を理解すると、人生も関係性も変わる」をテーマに発信しています。

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